「さくらんぼ」がなぜ高価なのか?その答えは気象条件の難しさと、栽培の手間が驚くほどかかっています。「さくらんぼ」の栽培には4月〜5月上旬の遅霜が少なく、6月〜7月上旬の湿気と雨が少ないことが望まれます。そのことから山形県は全国でも数少ない「さくらんぼ」の適作地といえます。それでも遅霜があり、梅雨時期とも重なるので、生産者は遅霜対策としてヒーターや電気ファンを使うなどをして温度管理に気を使っています。
受粉については、ミツバチを放し飼いにする方法と、人の手で毛バタキを使う方法を組み合わせ、確実に受粉させます。また実が生息するときに雨などにあたると実割れをおこしてしまうので、雨よけハウスが欠かせません。さらに日当たりが悪いと色がつかないことから、収穫期が近づくと余計な葉を摘み取る作業を毎日行います。
やっとのことで収穫の時期を迎えても、一粒一粒色づきを見て品質を確認し、すべての「さくらんぼ」の軸をつけて手作業でもぎ取り作業を収穫時期いっぱいまで続きます。
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